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差し込み印刷レポート

概要

差し込み印刷機能は、事前に定義されたテンプレートにデータレコードを適用することにより、一度に複数の文書を生成する方法です。ActiveReportsJSでは、さまざまな方法を使用して差し込み印刷レポートを作成できます。文書のテンプレートをHTMLフラグメントとして表現できる場合、MixedFormatTextコントロールをListデータ領域と一緒に使用して、このようなレポートを作成できます。差し込み印刷レポートの例としては、レター、クーポンなどがあります。

このチュートリアルでは、クーポンコード一覧を含むレポートを作成する手順を説明します。

  • 新しいレポートを作成する
  • レポートをデータ連結しデータセットを追加する
  • Listデータ領域を追加する
  • Listデータ領域を構成する
  • リストをグループ化する
  • MixedFormatTextコントロールを追加する

前提条件

次の内容は、デザイナアプリを使用することを前提としています。詳細については、チュートリアルを参照してください。また、データソースとして利用するGrapeCity Data Serviceにアクセスするには、インターネット接続環境が必要です。

新しいレポートを作成する

デザイナアプリにて、[ファイル]メニューをクリックし、**[RDLレポート]を選択して、新しいレポートを作成します。デザイン面の周囲にあるグレーの領域をクリックし、表示されるより、[余白]セクションの[スタイル]「狭い」**を設定し、余白を設定します。

新しいレポートの作成方法

レポートをデータ連結しデータセットを追加する

レポートとデータの接続を行うため、データ連結を行います。このチュートリアルでは、データソースとして「GrapeCity Data Service」のContoso Retail Data Serviceを使用します。

  • データソースを追加する

    データに接続するため、「Contoso Retail Data Service」のWebAPIを使用します。このチュートリアルではDimPromotionsのデータを使用します。データソースを作成するには、次の手順を実行します。

    • データタブを開き、**[データソース]の横の[+ 追加]**アイコンをクリックします。
    • **[データソースの編集]ダイアログで、[名前]「Contoso」と入力し、[エンドポイント]「https://demodata-jp.grapecity.com/contoso/odata/v1」**と入力します。
    • **[変更を保存]**ボタンをクリックします。
データソースを追加する方法

  • データセットを追加する

    データセットは、データソースの1つ以上のエンドポイントを表します。このチュートリアルでは「クーポンコード一覧」を作成するため、先ずDimPromotionsの値を取得します。以下の手順に従ってPromotionsデータセットを追加します。

    • データタブをクリックし、**「Contoso」データソースの横の[+ 追加]**アイコンをクリックします。
    • **[新規データセット]ダイアログで、[名前]「Promotions」と入力、[URI/パス]「/DimPromotions」と入力し、[JSONパス]「$.value.*」**と入力します。
    • そのままですと**「Promotions」**には不要なデータが含まれています。以下のようにクエリパラメータを使用して必要なフィールドのみ取得します。
      • **[パラメータ]の右側にある[+ 項目追加]**アイコンをクリックします。
      • 新しく追加された[パラメータ]に**「$select」**と入力します。
      • **[値]「PromotionKey, PromotionName, DiscountPercent, StartDate, EndDate」**と入力します。
    • **[検証]**ボタンをクリックします。
    • **[データベースフィールド][5項目]**というテキストが表示されていることを確認します。
    • **[データベースフィールド]セクションを展開し、[StartDate]フィールドのDataFieldプロパティを「StartDate[Date]」に、[EndDate]フィールドのDataFieldプロパティを「EndDate[Date]」**に設定します。
    • **[変更を保存]**ボタンをクリックします。
データセットを追加する方法

Listデータ領域を追加する

クーポンコード一覧を表示するには、Listデータ領域を使用します。

  • ツールバーの左側のツールボックスからListコントロールをドラッグ&ドロップしてレポートの左上隅に配置します。
  • 配置したListを選択します。
  • **[データセット名]プロパティにドロップダウンリストから[Promotions]を選択し、[幅]プロパティを「7.5in」**に設定します。これによってBandedListはレポートのページサイズと余白によって定義されるレポートの印刷可能領域に適合します。
  • **[高さ]プロパティを「5in」**に設定します。
  • **[データ]セクションの[フィルタ]プロパティの横の[+ 追加]**アイコンをクリックします。
  • **[+ 追加]ボタンをクリックし、リストから[DiscountPercent]**を選択します。
  • フィルタ演算子では**「>」を選択し、右側にあるテキスト領域に「0」**と入力します。
Listを追加する方法

リストをグループ化する

各クーポンコードを別々のページに表示するには、リストをグループ化します。

  • **[←]アイコンをクリックし、[フィルタ]**エディタを終了します。
  • **[グループ]**セクションの[式]プロパティの右側にあるリストアイコンをクリックします。
  • 新しく追加された項目の右側にあるグレーのボックスをクリックし、ドロップダウンリストで**「PromotionKey」**を選択します。
  • **[改ページ]プロパティを「Between」**に設定します。

MixedFormatTextコントロールを追加する

MixedFormatTextコントロールを使用して、クーポンコードの詳細を表示します。

  • ツールバーの左側のツールボックスからMixedFormatTextコントロールをドラッグ&ドロップしてListデータ領域の左上隅に配置します。
  • 配置したMixedFormatTextをクリックし、以下のプロパティを設定します。
プロパティ
位置とサイズ > 上 0in
位置とサイズ > 左 0in
位置とサイズ > 幅 7.5in
位置とサイズ > 高さ 5in
罫線 > 幅  5pt
罫線 > スタイル Dotted
罫線 > 色 #bbb
レイアウト > パディング 16pt 2pt 16pt 2pt

**[値]プロパティの右側にあるグレーのボックスをクリックし、[式]を選択します。式エディタでは次の値を設定し、[保存]**ボタンをクリックします。

<h2 style="text-align:center;">{PromotionName}</h2>
<h1 style="color:red;text-align:center;>{Format(DiscountPercent, "P0")} OFFクーポン<sup>*</sup></h1>
<h3 style="text-align:center;"><sup>*</sup>利用期間: <b>{Format(StartDate, "d")}</b> ~ <b>{Format(EndDate, "d")}</h3>
<p style="text-align:justify;"><sup>*</sup>ほかのクーポンとの併用はできません。</p>
<p style="text-align:justify;"><sup>*</sup>クーポンコードには金銭的な価値はありません。</p>
<p style="text-align:justify;"><sup>*</sup>Northwind Tradersは、クーポンをいつでも中止する権利を留保します。</p>

サポートされているHTMLタグとCSSスタイルの完全なリストについては、MixedFormatTextを参照してください。

レポートを表示する

レポートをプレビューし、クーポンコードのリストをナビゲートできます。レポートを印刷したり、PDFにエクスポートしたりできます。**[改ページ]プロパティを「Between」**に設定したので、各クーポンは別々のページに表示されます。