行と列の操作

以下に説明するように、行と列に対してさまざまな操作を実行できます。

行および列の追加

addRows および addColumnsメソッドを使用して、行と列を追加することができます。このメソッドは、行または列のインデックス、追加する行数と列数などのパラメータを受け入れます。

added-row

次のサンプルコードは、行と列を追加する方法を示します。

function AddNewRow() {
    // 行2の後に1行を追加します。
    sheet.addRows(1, 1);
    sheet.setValue(1, 0, "追加した行");
};

function AddNewCol() {
    // 列2の後に1列を追加します。
    sheet.addColumns(1, 1);
    sheet.setValue(0, 1, "追加した列");
};

行と列の削除

deleteRows と deleteColumns メソッドを使用して、行と列を削除することができます。このメソッドは、行または列のインデックス、削除する行数と列数などのパラメータを受け入れます。

delete-row

次のサンプルコードは、行と列を削除する方法を示します。

function DeleteRow() {
    // 行2を削除します。
    sheet.deleteRows(1, 1);
}

function DeleteCol() {
    // 列2を削除します。
    sheet.deleteColumns(1, 1);                
}

行数と列数の設定

setRowCount メソッドと setColumnCount メソッドを使用して、シートに表示する行数と列数を設定することができます。このメソッドは、行数または列数、シート領域などのパラメータを受け取ります。

rowcol-setcount

次のサンプルコードは、上記の画像に示すように、ワークシートの行数と列数を 3 に設定する方法を示します。

// ワークブックとワークシートを構成します。
spread = new GC.Spread.Sheets.Workbook("ss");
sheet = spread.getActiveSheet();
         
// 行数および列数を3に設定します。
sheet.setRowCount(3, GC.Spread.Sheets.SheetArea.viewport);
sheet.setColumnCount(3, GC.Spread.Sheets.SheetArea.viewport);

setRowCountとsetColumnCountメソッドを使用して行数および列数を設定するときに、countパラメータが既存の数より小さい場合、行と列はデータ、数式、その他の要素を含んでいるかどうかに関係なく削除されます。

ただし、第３引数のguardContentパラメータに、UsedRangeType列挙体を使用することで、データなどを含む行や列が誤って削除されることを防ぐことができます。

次のサンプルコードは、setRowCount メソッドで UsedRangeType 列挙体を使用する方法を示します。

sheet.setRowCount(5, GC.Spread.Sheets.SheetArea.viewport, GC.Spread.Sheets.UsedRangeType.span);

メモ：新たに設定する行数および列数が、既存の行数および列数より小さい場合に、既存のデータや数式などが削除されないように保護するために使用します。

行の高さと列幅の変更

setRowHeight と setColumnWidth メソッドを使用して、行の高さと列の幅を変更することができます。このメソッドは、行または列のインデックス、値（ピクセル単位）、シート領域などのパラメータを受け入れます。

rowcol-setsize

次のサンプルコードは、ワークシートに行の高さと列の幅をそれぞれ 90 ピクセルと 120 ピクセルに設定する方法を示します。

// 2番目の行の高さを変更します。
sheet.setRowHeight(1, 90.0,GC.Spread.Sheets.SheetArea.viewport);
   
// 2番目の列の幅を変更します。
sheet.setColumnWidth(1, 120.0,GC.Spread.Sheets.SheetArea.viewport);

行と列の選択と選択解除

addSelection メソッドを使用して、セルまたはセル範囲を選択範囲に追加することができます。このメソッドは、最初のセルの行と列のインデックス、追加または削除する行数と列数などのパラメータを受け入れます。

同様に、clearSelection メソッドを使用してワークシートから選択範囲をクリアすることができます。

create-selection

次のサンプルコードは、ワークシート内のセル選択を追加または削除する方法を示します。

function AddSelection() {
    // 行4全体を選択します。
    sheet.addSelection(3, -1, 1, -1);
}

function ClearSelection() {
    // シート内のすべての選択範囲を削除します。
    sheet.clearSelection();
}

最上行および最左列の設定

showRow と showColumn メソッドを使用して、ワークシート内の特定の行または列にビューを表示または移動することができます。このメソッドは、行と列のインデックス、VerticalPosition と horizontalPosition 列挙体に従って垂直位置または水平位置などのパラメータを受け入れます。

show-row

次のサンプルコードは、ワークシート内の特定の行または列にビューを移動する方法を示します。

function ShowRow() {
    // 行10を表示します。
    sheet.showRow(9, GC.Spread.Sheets.VerticalPosition.top);
};

function ShowCol() {
    // 列J を表示します。
    sheet.showColumn(9, GC.Spread.Sheets.HorizontalPosition.left);
};

表示セルのインデックスの取得

getViewport メソッドを使用して、アクティブセルのインデックスなどの情報をアクセスすることができます。

Method	Description
getViewportTopRow	ビューポートの一番上の行のインデックスを取得します。
getViewportBottomRow	ビューポートの一番下の行のインデックスを取得します。
getViewportLeftColumn	ビューポートの左列のインデックスを取得します。
getViewportRightColumn	ビューポートの右列のインデックスを取得します。

get-index

次のサンプルコードは、ワークシート内の行または列の位置に応じてセルインデックスを取得する方法を示します。

function GetCellIndex() {
    // 最上行（列）のインデックスを取得します。
    var topRow = sheet.getViewportTopRow(1);
    var leftCol = sheet.getViewportLeftColumn(1);
    alert("表示されている先頭行のインデックス:" + topRow + "\n" + "表示されている先頭列のインデックス:" + leftCol);
}