ピボットテーブルのレイアウト

SpreadJSでは、 PivotTableLayoutType の列挙体を使用してピボットテーブルにレイアウトを適用できます。

• コンパクト形式

• アウトライン形式

• 表形式

コンパクト形式

コンパクト形式は、ピボットテーブルのデフォルトのレポートレイアウトであり、各行ラベルを別々の行の同じ列に表示します。このレイアウトは、その名前が示すように、ピボットテーブルの幅を狭くすることにより、データをコンパクトな形式で表示します。次の図は、ピボットテーブルのコンパクト形式のレイアウトを示しています。

次は、コンパクト形式レイアウトを使用している際の行ラベル、行フィールド、および小計の動作と配置を説明します。

次のサンプルコードは、ピボットテーブルにコンパクト形式レイアウトを設定する方法を示します。

myPivotTable.layoutType(GC.Spread.Pivot.PivotTableLayoutType.compact);

コンパクト形式レイアウトで rowLabelIndent オプションを使用して、行フィールドのインデントをカスタマイズできます。

次のサンプルコードは、ピボットテーブルのコンパクト形式でインデントを設定します。

myPivotTable.options.rowLabelIndent = 12;

アウトライン形式

アウトライン形式のレイアウトでは、各行フィールドが別々の列に表示されます。このレイアウトは、すべてのフィールド名を見出しラベルとして表示し、ピボットテーブルの幅を気にしない場合に役立ちます。次の図は、ピボットテーブルのアウトライン形式レイアウトを表示します。

次は、アウトライン形式レイアウトを使用している際の行ラベル、行フィールド、および小計の動作と配置を説明します。

次のサンプルコードは、ピボットテーブルのアウトライン形式のレイアウトを設定します。

myPivotTable.layoutType(GC.Spread.Pivot.PivotTableLayoutType.outline);

表形式

表形式はアウトライン形式と同様な形式です。ただし、表形式の場合、外側のフィールドの行ラベルが関連する内側のフィールドの最初のラベルと同じ行にあり、ピボットテーブルの行数が少なくなります。次の図は、ピボットテーブルの表形式を示します。

次は、表形式のレイアウトを使用している際の行ラベル、行フィールド、および小計の動作と配置を説明します。

次のサンプルコードは、ピボットテーブルの表形式のレイアウトを設定します。

myPivotTable.layoutType(GC.Spread.Pivot.PivotTableLayoutType.tabular);

追加設定

小計および総計の設定

小計および総計の位置を設定するには、 subtotalsPosition と grandTotalPosition オプションを使用します。レイアウトの設定によって、subtotalsPositionを none、topやbottomの値に設定でき、全レイアウトの場合、grandTotalPositionを none、both、col、rowなどすべての値に設定できます。デフォルトでは、subtotalsPositionオプションは bottom、grandTotalPositionオプションは bothに設定されています。

次のサンプルコードは、ピボットテーブルに小計および総計の位置を設定します。

// 小計の位置をnoneに設定します。
myPivotTable.options.subtotalsPosition = GC.Spread.Pivot.SubtotalsPosition.none;
        
// 総計の位置をcolに設定します。
myPivotTable.options.grandTotalPosition = GC.Spread.Pivot.GrandTotalPosition.col;

SpreadJS では、小計の位置を 1つのフィールドに調整して、小計の外観を改善することもできます。現在、フィールドの小計の位置は subtotalsPosition.top と subtotalsPosition.bottom のみをサポートしています。

pivotTable.add("Date","Date",GC.Spread.Pivot.PivotTableFieldType.rowField);
pivotTable.subtotalPosition("Date", GC.Spread.Pivot.SubtotalsPosition.top);

デザイナの使用

SpreadJSデザイナでは、現在のフィールドの［フィールドの設定］ダイアログを使用して、ピボットテーブルのフィールドの先頭に小計の位置を設定することができます。ただし、ピボットテーブルの小計のデフォルトの位置は末尾です。

メモ: 

• ピボットテーブルのコンパクトとアウトライン形式のレイアウトでは、デフォルトで小計が末尾に表示されます。一方、表形式レイアウトでは、小計を末尾に表示し、位置を変更することはできません。

• ピボットテーブルのレイアウトをリセットすると、フィールドのsubtotalPosition状態がグローバルピボットテーブルの小計の位置にリセットされます。一方、ピボットテーブルの小計位置をリセットすると、各フィールドのsubtotalPosition状態が同じグローバル値にリセットされます。

• 現在、SpreadJS は単一のフィールドの再配置をサポートしていません。

繰り返しラベル項目の設定

アウトラインおよび表形式レイアウトの場合、 fillDownLabels オプションを使用することで、外部の行フィールドでは繰り返し項目ラベルを有効にできます。

次のサンプルコードは、表形式に繰り返しラベル項目を設定します。

// 繰り返しラベル項目を設定します。
myPivotTable.options.fillDownLabels = true;

メモ： このオプションは、コンパクト形式の場合に適用できません。

空白行の設定

データをより容易に解析できるように、 insertBlankLineAfterEachItem オプションを使用して各アイテムの後ろに空行を挿入できます。

次のサンプルコードは、ピボットテーブルの各アイテムの後ろに空行を設定します。

// 空行を設定します。
myPivotTable.options.insertBlankLineAfterEachItem = true;

次の図は、上記の追加設定を適用した表形式レイアウトのピボットテーブルを表示します。