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レポートに集計値を含めるには、集計関数を使用できます。すべての集計関数には、計算に使用するデータのセットを決定するオプションのscope引数があります。scope引数には、次のいずれかの値を指定できます。
デフォルトでは、scope引数の値は、集計関数をホストするレポートアイテムに依存する現在のスコープです。たとえば、「Tableを使ったレポート」デモでは、テーブルのグループフッタに「{Sum(unitsInStock)}
」値を示すテキストボックスがあります。これにより、Sum集計関数が呼び出され、scope引数が省略されます。この場合、計算のスコープがグループインスタンスです。また、同じ値のテキストボックスがテーブルヘッダにある場合、計算のスコープはテーブル全体になります。
式で指定された値の集計値を、指定されたスコープで計算して返します。
構文
AggregateIf(condition
, aggregate
, expression
, [scope
])
引数
condition
:式を計算に含めるかどうかを示すブール値に評価される式です。aggregate
:計算に使用する集計関数の名前(たとえば、Count)です。expression
:集計値を計算する式です。scope
:オプションの計算のスコープです。例:
次の式を使用して、現在のスコープ内のSalesAmountフィールド値の合計を返すことができます。結果には、1000を超えるSalesAmountの値のみが含まれます。
{AggregateIf(SalesAmount > 1000, "Sum", SalesAmount)}
式で指定されたNULL以外のすべての数値の平均を、指定されたスコープで計算して返します。
構文
Avg(expression
, [scope
])
引数
expression
:集計値を計算する式です。scope
:オプションの計算のスコープです。例:
次の式を使用して、現在のスコープ内のSalesAmountフィールド値の平均を返すことができます。
{Avg(SalesCount)}
式で指定されたNULL以外の値の数を、指定されたスコープで評価して返します。
構文
Count(expression
, [scope
])
引数
expression
:集計値を計算する式です。scope
:オプションの計算のスコープです。例:
次の式を使用して、ProductsTableデータ領域内のUnitsOnOrderフィールド値の数を返すことができます。
{Count(UnitsOnOrder, "ProductsTable")}
式で指定されたNULL以外の一意の値の数を、指定されたスコープで評価して返します。
構文
CountDistinct(expression
, [scope
])
引数
expression
:集計値を計算する式です。scope
:オプションの計算のスコープです。例:
次の式を使用して、現在のスコープ内の一意のCustomerIdフィールド値の数を返すことができます。
{CountDistinct(CustomerId)}
指定したスコープ内の行数を返します。
構文
CountRows([scope
])
引数
scope
:オプションの計算のスコープです。例:
次の式を使用して、現在のスコープ内の行数を返すことができます。
{CountRows()}
式で指定されたNULL以外の一意の値の合計を、指定されたスコープで評価して返します。
構文
DistinctSum(expression
, [scope
])
引数
expression
:集計値を計算する式です。scope
:オプションの計算のスコープです。例:
次の式を使用して、現在のスコープ内の一意のSizeフィールド値の合計を返すことができます。
{DistinctSum(Size)}
指定した式の最初の値を、指定されたスコープで評価して返します。
構文
First(expression
, [scope
])
引数
expression
:集計値を計算する式です。scope
:オプションの計算のスコープです。例:
次の式を使用して、ProductsTableデータ領域のProductNameフィールドの最初の値を返すことができます。
{First(ProductName, "ProductsTable")}
指定した式の最後の値を、指定されたスコープで評価して返します。
構文
Last(expression
, [scope
])
引数
expression
:集計値を計算する式です。scope
:オプションの計算のスコープです。例:
次の式を使用して、現在のスコープのSalesAmountフィールドの最後の値を返すことができます。
{Last(SalesAmount)}
式で指定されたnull以外の数値の最大値を、指定されたスコープで評価して返します。
構文
Max(expression
, [scope
])
引数
expression
:集計値を計算する式です。scope
:オプションの計算のスコープです。例:
次の式を使用して、現在のスコープ内のSizeフィールド値の最大値を返すことができます。
{Max(Size)}
式で指定されたnull以外の数値の中央値を、指定されたスコープで評価して返します。
構文
Median(expression
, [scope
])
引数
expression
:集計値を計算する式です。scope
:オプションの計算のスコープです。例:
次の式を使用して、Salesデータ領域内のSalesAmountフィールド値の中央値を返すことができます。
{Median(SalesAmount, "Sales")}
式で指定されたnull以外の数値の最小値を、指定されたスコープで評価して返します。
構文
Min(expression
, [scope
])
引数
expression
:集計値を計算する式です。scope
:オプションの計算のスコープです。例:
次の式を使用して、現在のスコープ内のSizeフィールド値の最小値を返すことができます。
{Min(Size)}
式で指定された値の中で最も頻繁に表示される値を、指定されたスコープで評価して返します。
構文
Mode(expression
, [scope
])
引数
expression
:集計値を計算する式です。scope
:オプションの計算のスコープです。例:
次の式を使用して、現在のスコープ内のReturnReasonフィールドの値の中で最も頻繁に発生する値を返すことができます。
{Mode(ReturnReason)}
式で指定されたnull以外の数値の実行中の集計を、指定されたスコープで評価して返します。
構文
RunningValue(expression
, aggregate
, [scope
])
引数
expression
:集計値を計算する式です。aggregate
:計算に使用する集計関数の名前(たとえば、Count)です。scope
:オプションの計算のスコープです。例:
次の式を使用して、現在のスコープ内のSalesAmountフィールド値の合計の実行値を返すことができます。
{RunningValue(SalesAmount, "Sum")}
式で指定されたnull以外の数値の標準偏差を、指定されたスコープで評価して返します。
構文
StDev(expression
, [scope
])
引数
expression
:集計値を計算する式です。scope
:オプションの計算のスコープです。例:
次の式を使用して、現在のスコープ内のReturnAmountフィールド値の標準偏差を返すことができます。
{StDev(ReturnAmount)}
式で指定されたnull以外の数値の母集団標準偏差を、指定されたスコープで評価して返します。
構文
StDevP(expression
, [scope
])
引数
expression
:集計値を計算する式です。scope
:オプションの計算のスコープです。例:
次の式を使用して、現在のスコープ内のReturnAmountフィールド値の母集団標準偏差を返すことができます。
{StDevP(ReturnAmount)}
式で指定されたnull以外の数値の合計を、指定されたスコープで評価して返します。
構文
Sum(expression
, [scope
])
引数
expression
:集計値を計算する式です。scope
:オプションの計算のスコープです。例:
次の式を使用して、現在のスコープ内のSalesAmountフィールド値の合計を返すことができます。
{Sum(SalesAmount)}
式で指定されたnull以外の数値の分散を、指定されたスコープで評価して返します。
構文
Var(expression
, [scope
])
引数
expression
:集計値を計算する式です。scope
:オプションの計算のスコープです。例:
次の式を使用して、現在のスコープ内のReturnAmountフィールド値の分散を返すことができます。
{Var(ReturnAmount)}
式で指定されたnull以外の数値の母集団に対する分散を、指定されたスコープで評価して返します。
構文
VarP(expression
, [scope
])
引数
expression
:集計値を計算する式です。scope
:オプションの計算のスコープです。例:
次の式を使用して、現在のスコープ内のReturnAmountフィールド値の母集団の分散を返すことができます。
{VarP(ReturnAmount)}