リソースとリソースの割り当て

ガントシートのリソース機能を使用すると、タスク、スケジュールとリソースを効率的に管理できます。また、リソースを指定のタスクに割り当て、さまざまなタスクを異なるリソースに割り当てることができます。

ガントシートでプロジェクトに必要なすべてのリソースをリストアップし、タスクにリンクすることで、タスクの所要時間をより正確に見積もって進捗を管理することができます。さらに、リソースの割り当てと利用を最適化することで、プロジェクトの効率と効果を高め、適切にコストを管理することもできます。

次は、ガントシートのリソース機能について詳しく説明します。

リソースの読み込み

リソース機能を使用するには、リソースとリソースの割り当ての対象データソースを設定し、必要なリレーションシップを作成する必要があります。

リレーションシップでリンクされた「Task」、「Assignment」、「Resources」テーブルを使用してリソースを追加できます。また、「Task」テーブルと「Assignment」テーブルのリレーションシップでは、ソース名と対象名を同じに設定する必要があります。「Resources」列は、構成されたリレーションシップから直接「Resources Name」を取得できます。

次のサンプルコードでは、TaskResources の dataType を追加してResources列にドロップダウンボックスを追加します。

dataManager.addRelationship(assignmentTable, "taskId", "task", taskTable, "id", "taskId");
dataManager.addRelationship(assignmentTable, "resourceId", "resource", resourceTable, "id", "assignment");
ganttView = taskTable.addView("ganttView", [
    { value: "id", caption: "ID", width: 60 },
    { value: "parentId", caption: "PID", width: 60 },
    { value: "taskNumber", caption: "Task Number", width: 120 },
    { value: "mode", caption: "Mode", width: 65 },
    { value: "name", caption: "Task Name", width: 200 },
    { value: "duration", caption: "Duration", width: 90 },
    { value: "predecessors", caption: "Predecessors", width: 120 },
    { value: "taskId.resource.name", caption: "Resources Name", dataType: "TaskResources", width: 300 },
]);
ganttView.fetch().then(function() {
    ganttSheet.bindGanttView(ganttView);
});

上記のソースコードの実行結果は、次の図に示しているように、該当する Resources Name 列をガントシートの上部に表示します。

GS-Resource name

リソース割り当ての変更

ガントシートでは、「Resource」列を使用してリソースを割り当てることができます。

次の図で示すように、GanttSheetのResources列にはすべてのResourcesの内容が表示されます。

GS-Resources column

リソース名列があり、リソーステーブルがバインドされている場合、現在列のセル型で、ドロップダウンに既存のすべてのリソースが表示されます。ドロップダウンメニューを使用して、アクティブタスクにリソースを追加および更新できます。割り当てを更新すると、Assignment テーブルが変更されます。ガントシートは、まず、必要な変更を生成する前に現在の操作を複数のinsertsとremoves操作に分割し、それらを Assignment テーブルに格納します。

リソース名の列が存在し、リソーステーブルがバインドされている場合、現在列のドロップダウンリストにすべてのリソースが表示されます。ドロップダウンメニューを使用して、アクティブなタスクにリソースを追加または更新できます。リソースの割り当の更新は「Assignment」テーブルの更新に反映します。ガントシートは、必要な変更を生成する前に現在の操作を複数のinsertsとremoves操作に分割し、それぞれを「Assignment」テーブルに格納します。

さらに、ガントシートからタスクとリソースを削除することもできます。タスクまたはリソースを削除すると、関連の割り当ても同時に削除されますので、注意する必要があります。

割り当て変更の確定

すべての変更が完了したら、割り当ての変更を確定する必要があります。リソースがない場合は、現時点のガントビューのみ変更されます。ただし、リソースを追加されると、「Assignment」の情報を提出する必要があり、その後はタスクと共に提出されます。Ganttsheet.submitChanges でタスクへの変更と「Assignment」テーブルの変更を同時に送信する必要があります。

リソースの更新

Resources テーブルはテーブルシート内のみ変更できます。ガントシートで使用されている Resources の内容を更新するには、現在の変更点をデータソースに送信して、関連する内容を再度取得する必要があります。

Resourcesテーブルがデータベースに最新の変更を送信した場合のみ、Resources列のリソースを正確に更新するために、ガントシートは再度リソースデータを取得する必要があります。

割り当ての稼働時間の設定

タスクにリソースを割り当てることは、そのタスクの期間に影響しませんが、現在のタスクの稼働時間は増加します。

タスクの稼働時間は現在のタスクに割り当てる全てのリソースの作業時間を表し、デフォルトの単位は時間です。

GS-Assignment and Work Time

稼働時間の列を追加するには、ビュー上に「workTime」という名前の列を追加する必要があります。たとえば、現在タスクの期間が 1 日で、2 つのリソースが同時に作業する場合、このタスクの稼働時間は 2 日となります。1 日の稼働時間は 8 時間のため、現在のタスクの合計稼働時間は 16 時間です。

var view = taskTable.addView("ganttView1", [
    ...
    { value: "workTime" },
    ...
]);

type=warning
メモ：
通常タスクでは、現在の稼働時間は、「期間 * リソースの数」です。
サマリータスクでは、現在の稼働時間は、「期間 * リソースの数」を計算して、すべての子ノードの稼働時間を加算します。
サマリータスクにリソースがない場合、その稼働時間はすべての子ノードの稼働時間の合計になります。

デザイナの使用

次の手順を使用して、デザイナでガントシートのリソースを追加および更新できます。

「データ」タブをクリックして、データソースを追加します。
［データソース］ウィンドウで［Task］、［Resources］、および［Assignment］テーブルを追加します。
タスクおよび割り当てを追加します。
taskId 列に関連を追加します。
id 列を「Task」テーブルの主キーとして設定します。
リソースと割り当てを追加します。
resourcesId 列に関連を追加します。
id 列を「Resources」テーブルの主キーとして設定します。
「workTime」を追加します。
「Resources」列を追加します。

メモ：列の値は「TaskTable_id.AssignmentTable_resourceId.name」で、「Task」テーブルと「Assignment」テーブルのリレーションシップでは、ソース名と対象名を同じに設定する必要があります。
ガントシートとリソースを追加します。
リソースを更新します。

リソース列は計算列で追加されたので、読み取り専用になっています。リソースを更新するには、読み取り専用ステータスを解除する必要があります。