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Tableデータ領域は、1レコードを複数列、複数行で表示します。列はデータセット内のフィールドに関連付けられ、行は各レコードを表します。行と列の共通部分は、TextBoxやImageなどのコントロールを含むテーブルセルです。結合セルは、複数の列または行にまたがって表示されます。また、事前定義された条件またはユーザー入力に基づいてテーブルのデータをグループ化、並べ替え、およびフィルタできます。
Tableデータ領域を使用してテーブル形式のレポートを作成できます。詳細については、「Tableを使ったレポート」チュートリアルを参照してください。
Tableデータ領域をレポートに追加するには、ツールボックスのTableをダブルクリックするか、デザイン面にドラッグ&ドロップします。
または、[データ]タブでデータセットのフィールドを選択し、デザイン面にドラッグ&ドロップすることもできます。新しく作成されたテーブルは、自動的にデータセットにバインドされ、選択したフィールドの名前と値を表示します。
Tableコントロールをデザイン面に配置し、クリックして選択すると次の図のようなテーブルデザイナが表示されます。
次のいずれかの方法を使用して、Tableデータ領域の一般的な設定を[プロパティ]ウィンドウに読み込むことができます。
Tableデータ領域の一般的な構成設定には、基本プロパティ、スタイルプロパティ、データ領域のプロパティ、表示プロパティ、改ページプロパティ、および次の特定のプロパティが含まれます。
列は、テーブル内の垂直方向のセルのグループです。ツールボックスを使用してテーブルを追加すると、デフォルトで3つの列が表示されます。データセットのフィールドを使用してテーブルを作成すると、フィールドごとに1つの列が表示されます。列ハンドラを右クリックし、コンテキストメニューを使用して、新しい列を追加したり、既存の列を削除したりすることができます。
列ハンドラを左クリックすると、列内のすべてのレポートアイテムが自動的に選択されます。これらすべてのレポートアイテムのプロパティを同時に変更するために、[プロパティ]ウィンドウでは**[TextBox]**タブが表示されます。
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行は、テーブル内の水平方向のセルのグループです。すべての行では、次のプロパティが使用することができます。
行ハンドラを右クリックし、コンテキストメニューを使用して、新しい行を追加したり、既存の行を削除したりできます。
行ハンドラを左クリックすると、行内のすべてのレポートアイテムが自動的に選択されます。これらすべてのレポートアイテムのプロパティを同時に変更するために、[プロパティ]ウィンドウでは**[TextBox]**タブが表示されます。
ヘッダは、テーブルの先頭に表示されます。「すべてのページにヘッダ行を表示」プロパティを「はい」に設定すると、テーブルが複数ページにまたがる場合、各ページにヘッダが出力されます。ヘッダを使用して、表形式のレポートのタイトルまたはロゴを表示できます。たとえば、「Tableを使ったレポート」デモでは、ヘッダの最初のセルに「商品一覧」テキストボックスが含まれています。テーブルには複数のヘッダ行を設定することができます。
グループヘッダは、グループの先頭に表示されます。「すべてのページにヘッダ行を表示」プロパティを「はい」に設定すると、テーブルが複数ページにまたがる場合は、各ページにグループヘッダが出力されます。また、グループヘッダ行を使用して、グループのフィールド値または集計値を表示できます。たとえば、「Tableを使ったレポート」デモでは商品をカテゴリ別にグループ化し、グループヘッダにカテゴリ名を表示するテキストボックスを含めて、すべてのページに出力されるようにしています。グループには複数のグループヘッダ行を設定することができます。
詳細行は、データセットおよびデータ領域のフィルタを通過したレコード毎に繰り返されます。たとえば、「Tableを使ったレポート」デモでは、詳細行に商品名、単価、およびその他のフィールドが表示されます。生産中止になった商品が除外されます。
Tableデータ領域では詳細行のグループ化を設定すると、詳細行はテーブルのグループのヘッダとフッタの間に表示されます。
テーブルには複数のヘッダ行を含むことができます。たとえば、「Table内に画像を表示する」デモでは4つの詳細行があります。
グループフッタは、テーブルのグループの最後に表示されます。「すべてのページにヘッダ行を表示」を「はい」に設定すると、テーブルが複数ページにまたがる場合は、各ページにフッタが出力されます。また、グループフッタ行を使用して、集計値を表示できます。たとえば、「Tableを使ったレポート」デモでは、フッタ行に在庫数と注文数量の合計を表示します。グループには複数のフッタ行を含むことができます。
フッタは、テーブルの最後に表示されます。「すべてのページにヘッダ行を表示」を「はい」に設定すると、テーブルが複数ページにまたがる場合は、各ページにフッタが出力されます。また、フッタ行を使用して、総計を表示できます。たとえば、「Tableを使ったレポート」デモでは、請求書の合計を表示する3つのフッタ行が表示されます。
セルは、行と列の共通部分です。デフォルトでは、各セルにはTextBoxコントロールが含まれています。ただし、ツールボックスからImageなどの他のコントロールをセルにドラッグ&ドロップすることもできます。
また、セルにはネストされたデータ領域を含めることができます。たとえば、「データ領域のネスト」デモでは、3番目の詳細行にListコントロールが含まれています。
結合セルは、複数の列または行にまたがって表示されます。隣接するセルを水平または垂直に結合できます。水平方向に結合するにはセルが同じ行にある必要があります。垂直方向に結合するにはセルが同じ行にあり、ヘッダなら同じヘッダ行内、グループなら同じグループ行内である必要があります。たとえば、「Table内に画像を表示する」デモでは、最初の列に垂直方向に結合された詳細セルがあります。
セルを結合するには、複数セルを選択し、右クリックのコンテキストメニューから**[セル] > [セルの結合]**を選択します。
テーブルを使用すると、1つまたは複数の基準で詳細行をグループ化できます。たとえば、「Tableを使ったレポート」デモでは、商品行をカテゴリ別にグループ化します。グループ化を設定するには、Tableデザイナのグループエディタを使用することをお勧めします。
次のいずれかの方法を使用して、テーブルグループを追加できます。
複数のネストされたグループを持つテーブルに行を配置できます。
子グループを挿入するには、グループエディタで親グループ名を右クリックし、**[グループ] > [グループの挿入]の順に選択します。または、[データ]タブからフィールドをドラッグしてグループエディタの<新規グループ>領域にドロップします。<新規グループ>**プレースホルダーは、既存のグループに対する新しく追加されたグループの位置を示します。
また、コンテキストメニューを使用して、グループを削除したり、そのグループヘッダまたはグループフッタを削除または追加したりすることができます。
グループエディタではグループ名をクリックすると、それに対応する設定は[プロパティ]ウィンドウに表示されます。
グループ
{categoryId}
」式が設定されます。これにより、カテゴリごとに1つずつ、7つのグループが生成されます。レイアウト
**表示:**グループを表示するかどうかを定義します。「ドリルスルーレポート」デモでは、「商品」グループに対して動的な表示を設定して、ドリルダウン機能を実装します。
グループを追加せずに、詳細行をグループ化できます。**<詳細>**グループにはヘッダとフッタが存在しませんが、個別のグループ化値ごとに1つの詳細行を設定することができます。グループエディタで<詳細>グループを左クリックして、プロパティを設定できます。
[並べ替えの式]プロパティを使用して、テーブルの詳細行の順序を設定することができます。また、[ユーザー定義の並べ替え]セクションの**[並べ替え]プロパティを使用して、プレビュー時に詳細行を配置できます。たとえば、「Tableを使ったレポート」デモでは、[商品名]テキストボックスに対して[ユーザー定義の並べ替え]セクションの[並べ替え]プロパティを「{productName}
」に設定します。これにより、プレビュー時に「並べ替え」**アイコンがテキストの右側に表示され、商品を名前で並べ替えるようにします。
**[商品名]テキストボックスはグループヘッダにあるため、各カテゴリ内の商品を個別に並べ替えることができます。テーブル内のすべての詳細行を並べ替えるには、[ユーザー定義の並べ替え]セクションの[並べ替えの対象]プロパティを「Table1」**に設定します。
テーブルのグループの**[並べ替えの式]**プロパティは、グループを並べ替える項目のコレクションです。各項目は、式と並べ替え方向で構成されます。たとえば、対話的なレポートの「並べ替え」デモでは、グループの並べ替えの式と昇順は「{country}
」に設定されます。これにより、プレビュー時に国はアルファベット順に表示されます。
また、テキストボックスに対して[ユーザー定義の並べ替え]セクションのプロパティを設定すると、プレビュー時にテキストボックスの右側に**「並べ替え」アイコンが表示され、グループを配置できるようにします。たとえば、グループヘッダのテキストボックスに対して、[並べ替え]プロパティを「{country}
」、[並べ替えのスコープ]プロパティを「CountryGroup」、および[並べ替えの対象]プロパティを「CustomersTable」**に設定します。