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このチュートリアルではページレポートを使用したレポートを作成します。ページレポートはページ単位でレイアウトをデザインする固定レイアウトのレポート形式です。固定レイアウトのレポートの例としては、見積書、注文書、請求書などがあります。このチュートリアルでは、請求書を作成する手順を説明します。
次の内容は、デザイナアプリを使用することを前提としています。また、データソースとして利用するGrapeCity Data Serviceにアクセスするには、インターネット接続環境が必要です。
デザイナアプリでは、[ファイル]メニューをクリックし、**[ページレポート]を選択して、新しいレポートを作成します。デザイン面の周囲にあるグレーの領域をクリックし、デザイン面の周囲にあるグレーの領域をクリックし、表示されるより、[余白]セクションの[スタイル]に「狭い」**を設定し、余白を設定します。
レポートとデータの接続を行うため、データ連結を行います。このチュートリアルでは、データソースとして「GrapeCity Data Service」のNorthWind Data Serviceを使用します。
データソースを追加する
データベースに接続するには、「NorthWind Data Service」のWebAPIを使用します。その中に/Customers、/Products、/Ordersのデータを使用します。データソースを作成するには、次の手順を実行します。
データセットを追加する
データセットは、データソースの1つ以上のエンドポイントを表します。「請求書」を作成するためNorthwindデータソース/Customersの値を取得します。以下の手順に従ってCustomersデータセットを追加します。
次に、同じ要領でProductsデータセットを追加します。
請求書では、選択した顧客と注文番号に応じて請求書を表示します。このようにユーザーが入力した値でレポートの表示を操作する場合はパラメータを使用します。次の手順に従って、Customerパラメータを作成します。
先ほど作成したCustomerパラメータを利用して、指定された顧客のデータのみ抽出するOrderIdsデータセットを作成します。
次に、Orderパラメータを追加します。
レポートをプレビューすると、パラメータパネルが表示され、事前に決定された値のリストから顧客を選択するように求められます。顧客を選択すると、顧客からの注文が「Order」パラメータのドロップダウンリストに表示されます。これは、カスケード型パラメータと呼ばれます。この方法で、複数の従属パラメータを作成できます。
次に、レポートが表示する実際のデータを含むOrdersデータセットを追加します。
請求書のヘッダには、会社名、ロゴ、注文日、注文番号、およびタイトルを含める必要があります。最初にテキスト情報を追加します。
プロパティ | 値 |
---|---|
共通 > 値 | Northwind Traders |
テキスト > 色 | #3da7a8 |
テキスト > サイズ | 22pt |
テキスト > 太さ | Bold |
テキスト > 垂直方向の整列 | Middle |
位置とサイズ > 左 | 0in |
位置とサイズ > 上 | 0in |
位置とサイズ > 幅 | 5in |
位置とサイズ > 高さ | 0.5in |
レイアウト > パディング | 6pt 2pt 6pt 2pt |
同様に、次のテキストボックスを追加します。
プロパティ | 「注文日」テキストボックス | 「注文番号」テキストボックス | 「タイトル」テキストボックス |
---|---|---|---|
共通 > 値 | 注文番号: | 請求書 | |
テキスト > 色 | #3c3c3c | #3c3c3c | #3c3c3c |
テキスト > サイズ | デフォルト値 | デフォルト値 | 24pt |
テキスト > 太さ | Bold | Bold | Bold |
テキスト > 垂直方向の整列 | Middle | Middle | Middle |
位置とサイズ > 左 | 0in | 0in | 0in |
位置とサイズ > 上 | 0.7in | 1in | 1.5in |
位置とサイズ > 幅 | 2in | 2in | 7.5in |
位置とサイズ > 高さ | 0.3in | 0.3in | 0.5in |
レイアウト > パディング | 6pt 2pt 6pt 2pt | 6pt 2pt 6pt 2pt | 6pt 2pt 6pt 2pt |
レポートをプレビューし、顧客と注文を選択して、**[プレビュー]**ボタンをクリックすると、選択した注文ID、日付、注文日、役職がページに表示されます。
次に、会社のロゴを追加します。その前に、レポート定義に画像を埋め込む必要があります。以下の画像を右クリックし、コンテキストメニューから**「名前を付けて画像を保存」**を選択して、マシン上で任意のフォルダに保存します。
埋め込まれた画像はレポートファイル内に保存されます。この画像を使用して、次のように会社のロゴを表示できます。
プロパティ | 値 |
---|---|
外観 > サイズ設定 | FitProportional |
外観 > 水平方向の整列 | Center |
テキスト > 垂直方向の整列 | Middle |
位置とサイズ > 左 | 6in |
位置とサイズ > 上 | 0in |
位置とサイズ > 幅 | 1.5in |
位置とサイズ > 高さ | 1.5in |
次に、請求書に請求先住所と出荷先住所を表示します。この情報を表示するには、いくつかのテキストボックスを追加します。最初に、顧客の会社名を表示します。OrdersデータセットにはCustomerIdフィールドが含まれているが、CompanyNameフィールドは含まれていません。Lookup関数を使用して、CustomerIdによって会社名を表示します。
プロパティ | 値 |
---|---|
共通 > 値 | {Lookup(CustomerId, CustomerID, CompanyName, "Customers")} |
テキスト > 色 | #3c3c3c |
テキスト > 垂直方向の整列 | Middle |
位置とサイズ > 左 | 0in |
位置とサイズ > 上 | 2.6in |
位置とサイズ > 幅 | 3.4in |
位置とサイズ > 高さ | 0.3in |
レイアウト > パディング | 6pt 2pt 6pt 2pt |
Lookup関数は、現在のスコープで最初の引数としてCustomerIdを受け取り、Customersデータセットで同じCustomerIdの値を持つ行を検索し、対応するCustomerNameの値を返します。
レポートをプレビューし、顧客と注文を選択して、**[プレビュー]**ボタンをクリックすると、選択した会社名がページに表示されます。
デザイン面に戻り、請求先住所の残りのテキストボックスを追加して、次の表のようにプロパティを設定します。
**メモ:下の罫線のスタイルを設定するには、[罫線]セクションの[スタイル]**プロパティの右側にあるアイコンをクリックし、下罫線の値を設定します。
プロパティ | ヘッダテキストボックス | 住所テキストボックス | 市区町村および郵便番号テキストボックス | 国テキストボックス |
---|---|---|---|---|
共通 > 値 | 請求先 | {Lookup(CustomerId, CustomerID, Address, "Customers")} | {Lookup(CustomerId, CustomerID, City, "Customers")} {Lookup(CustomerId, CustomerID, PostalCode, "Customers")} | {Lookup(CustomerId, CustomerID, Country, "Customers")} |
罫線 > 幅 | 0.25pt | デフォルト値 | デフォルト値 | デフォルト値 |
罫線 > スタイル > 下 | Solid | デフォルト値 | デフォルト値 | デフォルト値 |
罫線 > 色 | Gainsboro | デフォルト値 | デフォルト値 | デフォルト値 |
テキスト > 色 | #3da7a8 | #3c3c3c | #3c3c3c | #3c3c3c |
テキスト > サイズ | 12pt | デフォルト値 | デフォルト値 | デフォルト値 |
テキスト > 太さ | Bold | デフォルト値 | デフォルト値 | デフォルト値 |
テキスト > 垂直方向の整列 | Middle | Middle | Middle | Middle |
位置とサイズ > 左 | 0in | 0in | 0in | 0in |
位置とサイズ > 上 | 2.2in | 2.9in | 3.2in | 3.5in |
位置とサイズ > 幅 | 3.4in | 3.4in | 3.4in | 3.4in |
位置とサイズ > 高さ | 0.4in | 0.3in | 0.3in | 0.3in |
レイアウト > パディング | 6pt 2pt 6pt 2pt | 6pt 2pt 6pt 2pt | 6pt 2pt 6pt 2pt | 6pt 2pt 6pt 2pt |
同様に、出荷先住所のテキストボックスを追加します。
プロパティ | ヘッダテキストボックス | 船名テキストボックス | 住所テキストボックス | 市区町村および郵便番号テキストボックス | 国テキストボックス |
---|---|---|---|---|---|
共通 > 値 | 出荷先 | ||||
罫線 > 幅 | 0.25pt | デフォルト値 | デフォルト値 | デフォルト値 | デフォルト値 |
罫線 > スタイル > 下 | Solid | デフォルト値 | デフォルト値 | デフォルト値 | デフォルト値 |
罫線 > 色 | Gainsboro | デフォルト値 | デフォルト値 | デフォルト値 | デフォルト値 |
テキスト > 色 | #3da7a8 | #3c3c3c | #3c3c3c | #3c3c3c | #3c3c3c |
テキスト > サイズ | 12pt | デフォルト値 | デフォルト値 | デフォルト値 | デフォルト値 |
テキスト > 太さ | Bold | デフォルト値 | デフォルト値 | デフォルト値 | デフォルト値 |
テキスト > 垂直方向の整列 | Middle | Middle | Middle | Middle | Middle |
位置とサイズ > 左 | 3.8in | 3.8in | 3.8in | 3.8in | 3.8in |
位置とサイズ > 上 | 2.2in | 2.6in | 2.9in | 3.2in | 3.5in |
位置とサイズ > 幅 | 3.7in | 3.7in | 3.7in | 3.7in | 3.7in |
位置とサイズ > 高さ | 0.4in | 0.3in | 0.3in | 0.3in | 0.3in |
レイアウト > パディング | 6pt 2pt 6pt 2pt | 6pt 2pt 6pt 2pt | 6pt 2pt 6pt 2pt | 6pt 2pt 6pt 2pt | 6pt 2pt 6pt 2pt |
これで、レポートをプレビューし、顧客と注文を選択して、**[プレビュー]**ボタンをクリックすると、指定した注文の請求先住所と出荷先住所がページに表示されます。ほとんどの場合、これらの住所は同じですが、住所が異なる場合もあります。
Ordersデータセットには、ネストされたOrderDetailsデータセットが含まれています。固定テーブルレイアウトを使用して、注文の詳細を印刷します。
プロパティ | 値 |
---|---|
データ > データセット | OrderDetails |
位置とサイズ > 左 | 0in |
位置とサイズ > 上 | 4in |
位置とサイズ > 幅 | 7.5in |
位置とサイズ > 固定の高さ | 5.5in |
固定の高さは、ページ上のテーブルのスペースの制限を設定します。固定テーブルの高さが収容できるよりも多くのデータがある場合、固定レイアウト構成に従って新しいページに印刷されます。
デフォルトでは、新しく追加されたテーブルには、ヘッダ行、詳細行、フッタ行があります。集計値を表示するために、テーブルフッタに行を追加します。
作成するテーブルでは、最初の列に製品名、2番目の列に数量、3番目の列に単価、4番目の列に金額を表示します。この情報に基づいて、列幅を設定します。
[プロパティ]ウィンドウの**[TEXTBOX]**タブに切り替え、選択した列のすべてのセルのプロパティを変更できます。以下の表は、テーブル列の外観をカスタマイズする設定を示します。
プロパティ | 1列目 | 2列目 | 3列目 | 4列目 |
---|---|---|---|---|
罫線 > 幅 | 0.25pt | 0.25pt | 0.25pt | 0.25pt |
罫線 > スタイル | Solid | Solid | Solid | #Solid |
罫線 > 色 | #e6e6e6 | #e6e6e6 | #e6e6e6 | e6e6e6 |
テキスト > 水平方向の整列 | Left | Right | Right | Right |
テキスト > 垂直方向の整列 | Middle | Middle | Middle | Middle |
テキスト > 表示形式 | デフォルト値 | デフォルト値 | c2 | c2 |
レイアウト > パディング | 6pt 2pt 6pt 2pt | 6pt 2pt 6pt 2pt | 6pt 2pt 6pt 2pt | 6pt 2pt 6pt 2pt |
テーブル列の外観をカスタマイズするには、行のハンドラをクリックし、[プロパティ]ウィンドウの[行]タブと[TEXTBOX]タブでプロパティを次のように設定します。
プロパティ | 1行目 | 2行目 | 3行目 | 4行目 | 5行目 |
---|---|---|---|---|---|
位置とサイズ > 高さ | 0.4in | 0.3in | 0.3in | 0.3in | 0.3in |
背景 > 背景色 | #f7f7f7 | デフォルト値 | #f9f9f9 | #f9f9f9 | #f9f9f9 |
テキスト > 色 | #3da7a8 | デフォルト値 | デフォルト値 | デフォルト値 | デフォルト値 |
テキスト > 太さ | Bold | デフォルト値 | Bold | Bold | Bold |
次は、テーブルに注文の詳細を表示します。以下の設定でテーブルにデータを入力します。テーブルのセルをダブルクリックして値を入力するか、コピーした値を貼り付けることができます。
1列目 | 2列目 | 3列目 | 4列目 | |
---|---|---|---|---|
1行目 | 品名 | 数量 | 単価 | 金額 |
2行目 | {Lookup(ProductId, ProductId, ProductName, "Products")} | {Quantity * UnitPrice} | ||
3行目 | 小計 | {Sum(Quantity * UnitPrice)} | ||
4行目 | 割引 | {Sum(Quantity * UnitPrice * Discount)} | ||
5行目 | 合計金額 | {Sum(Quantity * UnitPrice * (1 - Discount))} |
レポートをプレビューし、**「喫茶たいむましん」会社を選択して「510」注文番号を選択し、[Preview]**ボタンをクリックすると、設計時にテーブルの固定の高さを設定したので、注文に関するデータが2ページに分割されます。
注文の詳細が複数のページに分割されている場合、請求書のヘッダを最初のページでのみ表示し、後続のページに印刷したくない場合があります。その場合はOverflowPlaceHolderを使用します。
プロパティ | 値 |
---|---|
位置とサイズ > 左 | 0in |
位置とサイズ > 上 | 0in |
位置とサイズ > 幅 | 7.5in |
レポートをプレビューし、**「大宮ユニオン」会社を選択、注文番号に「473」を選択し、プレビューボタンをクリックすると、注文詳細のデータが2つのページに分割されるが、2番目のページには最初のページに収まらない注文の詳細と集計値のみが表示されます。オーバーフロープレースホルダの高さはテーブルと同じであり、[空行で埋める]**プロパティを使用すると、使用可能なスペース全体を埋めるために空の行を配置できます。注文詳細のデータが2ページ目に収まらない場合は、オーバーフローを印刷するために3ページ目が生成されます。