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再帰型階層のレポート

概要

再帰型階層のレポートを使用すると、階層ツリーの各レベルを段階的に展開して、より詳細な分析を行うことができます。このようなレポートの例は、組織階層とチェーン ストア階層です。

このチュートリアルでは、 「チェーンストア」 レポートを作成する手順を説明します。

  • 新しいレポートを作成する

  • レポートを埋め込むJSON形式のデータにバインドする

  • Tableを作成してデータにバインドする

  • テーブル内のデータをグループ化し、再帰型階層を設定する

  • Level関数を使用する

前提条件

次の内容は、デザイナアプリを使用することを前提としています。

新しいレポートを作成する

デザイナアプリにて、[ファイル]メニューをクリックし、 [RDLレポート] を選択して、新しいレポートを作成します。デザイン面の周囲にあるグレーの領域をクリックし、表示されるより、 [余白] セクションの [スタイル]「狭い」 を設定し、余白を設定します。

新しいレポートを作成する方法


データを連結する

データ連結は、レポートと表示されるレポートのデータの間に接続を確立します。このチュートリアルでは、Contosoという架空の組織のチェーンストアの販売データを含むJSONファイルを使用します。このファイルをマシン上の任意のフォルダにダウンロードできます。

データソースを追加する

上記のJSONファイルへの接続を確立するデータベースに接続するには、次の手順を実行します。

  • データタブを開き、[データソース]の横の[+ 追加]アイコンをクリックします。

  • [データソースの編集]ダイアログで、[名前]フィールドに「Contoso」と入力します。

  • [データプロバイダ] の項目に「Embedded JSON」を選択します。

  • [ファイルを選択]セクションをクリックし、ダウンロードしたContosoStores.jsonファイルを選択します。

  • [変更を保存] ボタンをクリックします。

データソースを追加する方法

Adding a Data Source

データセットを追加する

静的なJSONデータの場合、データセットはデータオブジェクトの配列を抽出するJSONパスを識別します。このチュートリアルでは、データ自体がオブジェクトの配列です。

以下の手順に従って、Storesデータセットを追加します。

  • [データ]タブをクリックして、「Contoso」データソースの横の[+ 追加]アイコンをクリックします。

  • [新規データセット]ダイアログで、[名前]フィールドに「Stores」と入力し、[JSONパス]フィールドに「$.*」と入力します。

  • [検証]ボタンをクリックします。

  • [データベースフィールド]セクションに[5項目]のテキストが表示されていることを確認します。

  • [変更を保存] ボタンをクリックします。

Storesデータセットを追加する方法

Adding a Data Set

Tableを追加する

このチュートリアルでは、Tableを使用して再帰型階層のレポートを作成します。レポートにTableを追加する方法は、いくつかあります。

  • 「Stores」データセットの横のシェブロンダウンアイコンを使用して、データセットを展開します。

  • 「Stores」データセットの右側にある[フィールドを選択]を選択します。

  • [Name][EmployeeCount][SellingAreaSize]フィールドを選択します。

  • 選択したフィールドをドラッグしてページの左上隅にドロップします。

Tableを追加する方法

Adding a Table Data Region

テーブル内のデータをグループ化し、再帰型階層を設定する

Storesデータセットの各レコードには、親データと子データ間の階層関係を確立するIdフィールドとParentIdフィールドがあります。次の手順に従って、新しく追加されたテーブルを構成して階層形式にします。

  • テーブル内の任意の場所をクリックして、グループエディタを表示します。

  • グループエディタ内の<詳細グループ>項目をクリックします。

  • [プロパティ]ウィンドウで、[名前]プロパティを「GroupById」に設定します。

  • [式]の横の[+ 追加]アイコンをクリックし、新しく追加された項目のドロップダウンリストから[Id]フィールドを選択します。

  • [親]プロパティのドロップダウンを展開し、[ParentId]フィールドを選択します。

  • [表示]セクションの[非表示]プロパティを「はい」に設定します

  • [トグルスイッチにする項目]プロパティのドロップダウンを展開し、[TextBox4]を選択します。

テーブル内のデータをグループ化し、再帰型階層を設定する方法

Configuring Hierarchical Drill-Down

テーブル列に書式を設定する

テーブルでは、最初の列に店舗名、2番目の列に総従業員数、3番目の列に売場面積を表示します。この情報に基づいて、列のプロパティを設定します。

  • テーブル内の任意の場所をクリックして、列と行のハンドラを表示します。

  • 最初の列ハンドラをクリックし、[プロパティ]ウィンドウで[幅]プロパティを「3.5in」に設定します。

  • [プロパティ]ウィンドウの[TextBox]タブに切り替え、選択した列のすべてのセルのプロパティを変更できます。

  • [テキスト]セクションの[水平方向の整列]プロパティを「Left」に設定します。

  • [垂直方向の整列]プロパティを「Middle」に設定します。

  • [レイアウト]セクションの[パディング]プロパティの右側にあるアイコンをクリックし、[← 左]プロパティを「16pt」に設定します。

列に書式を設定する方法

Formatting Table Columns

同様に、2列目と3列目に次のプロパティを設定します。

プロパティ

位置とサイズ > 幅

2in

テキスト > 水平方向の整列

Right

テキスト > 垂直方向の整列

Middle

レイアウト > → 右

16pt

列ヘッダを構成する

テーブルのヘッダ行を使用して、表示されたフィールドのヘッダを表示します。

  • 初のテーブル行の最初のセルをダブルクリックし、「店舗名」と入力します。

  • 最初のテーブル行の2番目のセルをダブルクリックし、「総従業員数」と入力します。

  • 最初のテーブル行の3番目のセルをダブルクリックし、「販売面積(sq/ft)」と入力します。

  • 最初の行ハンドラをクリックし、[プロパティ]ウィンドウで[高さ]プロパティを「0.5in」に設定します。

  • [TextBox]タブに切り替え、選択した列のすべてのセルのプロパティを変更できます。

  • [背景]セクションの[背景色]プロパティを「#f8f8f8」に設定します。

  • [罫線]セクションの[スタイル]プロパティの右側にあるアイコンをクリックし、下罫線のスタイルを「Solid」に設定します。

  • [罫線]セクションの[色]プロパティを「#e6e6e6」に設定します。

  • [テキスト]セクションの[色]プロパティを「#3da7a8」に設定し、[太さ]プロパティを「Bold」に設定します。

テーブル詳細行を構成する

テーブルの詳細行は、一意のIDを持つ店舗ごとに繰り返されます。この行の書式を設定し、データを階層形式に表示します。

  • テーブル内の任意の場所をクリックして、列と行のハンドラを表示します。

  • 2番目の行ハンドラをクリックし、[高さ]プロパティを「0.4in」に設定します。

  • [TextBox]タブに切り替え、選択した列のすべてのセルのプロパティを変更できます。

  • [罫線]セクションの[スタイル]プロパティの右側にあるアイコンをクリックし、下罫線のスタイルを「Solid」に設定します。

  • [罫線]セクションの[色]プロパティを「#e6e6e6」に設定します。

  • 2番目のテーブル行の最初のセルをクリックし、[レイアウト]セクションの[パディング]プロパティの右側にあるアイコンをクリックし、[← 左]プロパティを「{Level() * 12 + 12}pt」に設定します。Level関数は、ドリルダウン階層のインデックスを返します。

  • 2番目のテーブル行の2番目のセルをクリックし、[値]プロパティを「{Sum(EmployeeCount, "GroupById", "Recursive")}」に設定し、[表示形式]プロパティを「n0」に設定します。

  • 2番目のテーブル行の3番目のセルをクリックし、[値]プロパティを「{Sum(SellingAreaSize, "GroupById", "Recursive")}」に、[表示形式]プロパティを「n0」に設定します。.

テーブルヘッダを追加する

次は、もう1つのテーブルヘッダ行を追加して、見出しテキストを表示します。

  • テーブル内の任意の場所をクリックして、列と行のハンドラを表示します。

  • 最初の行ハンドラを右クリックし、コンテキストメニューで [行] > [行の挿入] > [上] の順に選択します。

  • [プロパティ]ウィンドウでは、新しく追加された行ハンドラの[高さ]プロパティを「0.8in」に設定します。

  • [TextBox]タブに切り替えます。

  • [テキスト]セクションでは、[色]プロパティを「#3da7a8」に設定し、[サイズ]プロパティを「22pt」に設定し、[太さ]プロパティを「Bold」に設定し、[垂直方向の整列]プロパティを「Middle」に設定します。

  • [レイアウト]セクションの[パディング]プロパティの右側にあるアイコンをクリックし、[← 左]プロパティを「16pt」に設定します。

  • 最初の行の最初のセルをクリックし、Ctrl(Windows)またはCmd(Mac OS)キーを押しながら、2番目、3番目のセルをクリックします。

  • 選択範囲を右クリックし、コンテキストメニューから[セル] > [セルの結合]の順に選択します。行には、3つの列を占める単一のセルがあります。

  • 結合されたセルをダブルクリックして、「店舗レポート」と入力します。

レポートをプレビューする

レポートをプレビューすると、店舗名の左側にある 「+」 アイコンを使用して、店舗を折りたたんだり展開したりできます。親ノードの集計値には、子ノードの値が含まれます。

レポートをプレビューする方法

Preview the report