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SpreadJS V10Jからの変更点

SpreadJS V10J(バージョン10.3.0)からの変更点は以下の通りです。

新機能の追加

以下の新機能が追加されました。

  • 8種類(縦棒、横棒、折れ線、面、株式、散布図、円、複合)のチャート表示に対応しました。エンドユーザーが自由に移動したりリサイズしたりできるチャートをスプレッドシート上に配置できます。また、サポートするチャートを含んだExcelファイルのインポート・エクスポートも可能です。これらのチャートはコーディングのほか、SpreadJSデザイナを使用して直感的に設計することもできます。詳細は、「チャート」を参照してください。

  • スプレッドシートのデフォルト機能として、コンテキストメニューを搭載しました。Microsoft Excelと同様に、シート上でのマウス右クリック操作によって組み込みのコンテキストメニューが表示されます。コピーや切り取り、貼り付けといったメニューはもちろんのこと、カスタマイズによって独自のメニューを追加することも可能です。詳細は、「コンテキストメニュー」を参照してください。

  • TEXTJOIN関数やIFS関数など、Excel2013から2016で追加された数式62種を追加しました。SpreadJSライブラリで使用可能な数式の合計は452種となります。詳細は、「関数リファレンス」を参照してください。

  • 列のデータに階層情報を付与して、ツリー表示を実現できるようになりました。ツリーの各階層は折りたたみと展開が可能です。また、階層ごとに画像を設定したり、ツリーの親子関係と連動して動作するチェックボックスを設定することも可能です。詳細は、「アウトライン列」を参照してください。

  • UI操作でセル結合を容易に実行できる機能が追加されました。この機能を有効にすると選択セルに専用のインジケーターが表示され、ドラッグ操作によるセルの結合が可能になります。詳細は、「ドラッグによるセルのマージ」を参照してください。

  • クライアントサイドExcelIOによるPDFエクスポートに対応しました。エクスポート設定では、各ページに表示させる繰り返し行を設定したり、カスタムフォントを指定することが可能です。詳細は、「PDFへのエクスポート」を参照してください。

  • AngularJSやAngularに加えて、React、Vue.jsとの併用をサポートしました。詳細は、「React」および「Vue.js」を参照してください。

  • Node.jsのパッケージ管理ツール「npm」による、SpreadJSのインストールが可能になりました。

既存機能の強化

以下の既存機能が強化されました。

  • フィルタリングドロップダウンリストのフィルタリング条件に「指定の値に等しい」「指定の値より大きい」などを選択できる条件フィルタを追加しました。データ内容に応じてテキスト、数値、日付に対する条件を指定できます。詳細は、「行のフィルタリング」を参照してください。

  • 日付データなどをフィルタした場合に、フィルタダイアログのリストに列挙されるデータが階層化表示されるようになりました。詳細は、「行のフィルタリング」を参照してください。

  • シートタブの移動時・移動後に発生するイベントが追加されました。詳細は、「タブストリップ」を参照してください。

  • シート保護中に行・列の挿入や削除を許可できるオプションが追加されました。詳細は、「シートの保護とセルのロック」を参照してください。

  • セル罫線として斜線の表示が可能になりました。詳細は、「罫線とグリッド線」を参照してください。

  • セル値の縦書き表示に対応しました。詳細は、「セル内のテキストを縦書きに設定」を参照してください。

  • セル値の下線表示に加えて、二重下線も表示できるようになりました。詳細は、「文字装飾」を参照してください。

  • セル値の編集時も、文字列の縦位置を維持するようになりました。詳細は、「セルの配置とインデント」を参照してください。

  • 先頭に「’」のあるセル値は文字列として取り扱われるようになります。詳細は、「引用符プレフィックス」を参照してください。

  • "_"、"*"、","、"%"、"?"などの会計用書式設定に対応しました。詳細は、「会計書式」を参照してください。

  • 数式の編集時、引数のセル範囲が強調表示されるようになりました。

  • ハイパーリンク型セルに表示する文字列の折り返しやインデント表示が可能になりました。詳細は、「テキストの折り返し」および「テキストインデント」を参照してください。

  • 表示したリンクのクリックに応じて、設定した関数をコールするコールバック機能が追加されました。詳細は、「ハイパーリンク型セルでのコールバックアクションの処理」を参照してください。

  • 条件付き書式によるアイコン表示機能について、任意のアイコンを組み合わせてルールに設定できるようになりました。詳細は、「アイコンセットルール」を参照してください。

  • セルに付与した名前にコメントを設定できるようになりました。

  • データモデルに発生した変更を記録し、ロールバックを実行する以下の関数が追加されました。詳細は、「アンドゥおよびリドゥ」を参照してください。

    startTransaction()

    endTransaction()

    undoTransaction()

  • スタイルシートのクラスを使用して範囲グループUIの外観を変更することができるようになりました。詳細は、「範囲グループのカスタマイズ」を参照してください。

  • スプレッドシート上のマウスクリック位置を取得できるhitTest関数が追加されました。詳細は、「ヒットテスト」を参照してください。

  • UMD(Universal Module Definition)パターン定義に対応しました。詳細は、「UMDのサポート」を参照してください。

  • スプレッドシートデータのJSONシリアライズ、デシリアライズにおいて、書式や数式情報の読込み・書出しをオフにしたり、行列ヘッダを固定行を変換したりできるオプションが追加されました。詳細は、「JSONのインポートおよびエクスポート」を参照してください。

  • スタイルシートのクラスを使用して範囲グループUIの外観を変更することができるようになりました。詳細は、「シート領域のオフセット」を参照してください。

機能削除

以下の機能が削除されました。

  • ExcelIOコンポーネントが削除されました。

メモ: ExcelIOコンポーネントは、SpreadJSのExcel変換処理をサーバーで行うための機能です。SpreadJS V11J以降ではサポートされません。代替方法として、クライアントサイドにおけるExcelIO機能をご検討ください。詳細については、「Excelファイルのインポート/エクスポート」を参照してください。

対応環境の削除

以下の環境はサポート対象外となります。

  • Internet Explorer 9

  • Internet Explorer 10

APIの変更

GC.Spread.Sheets.CellTypes.Base

updateEditorContainer メソッド

editorBounds.xおよびeditorBounds.yパラメータが追加されました。

GC.Spread.Sheets.Worksheet

Optionsフィールド

Worksheet.options.allowCellOverflowのデフォルトの値が「false」から「true」に変更されました。つまり、デフォルトでセル内のテキストが隣接セルにオーバーフロー表示されます。

setSparkline メソッド

dataRangeおよびdateAxisRangeに、範囲または数式範囲を設定できます。

GC.Spread.Sheets.Events

RangeFiltering イベント

conditionInfoの新しいイベント引数が追加されました。

RangeFiltered イベント

conditionInfoの新しいイベント引数が追加されました。

GC.Spread.Sheets.ConditionalFormatting.Condition

formulaメソッド

このメソッドにvalueパラメータの代わりにformulaOrBaseRowおよびbaseColumnの2つのパラメータが追加されました。

GC.Spread.Sheets.ConditionalFormatting.NormalConditionRule

value1 メソッド

このメソッドにvalueパラメータの代わりにvalueOrBaseRowおよびbaseColumnの2つのパラメータが追加されました。

value2 メソッド

このメソッドにvalueパラメータの代わりにvalueOrBaseRowおよびbaseColumnの2つのパラメータが追加されました。

formulaメソッド

このメソッドにvalueパラメータの代わりにformulaOrBaseRowおよびbaseColumnの2つのパラメータが追加されました。

GC.Spread.Sheets.ConditionalFormatting.DateOccurringType


DateOccurringType列挙体にnextQuarter、 thisQuarter、 lastQuarter、 nextYear、 thisYear、 lastYearの値が追加されました。

GC.Spread.Sheets.DataValidation.DefaultDataValidator

value1 メソッド

このメソッドにbaseRowおよびbaseColumnの2つのパラメータが追加されました。

value2 メソッド

このメソッドにbaseRowおよびbaseColumnの2つのパラメータが追加されました。

不具合修正

以下の不具合が修正されました。

  • 41468] シートのExcelペースト時に列ヘッダの情報が反映されない

  • 83150] コンボボックス型セルの編集中に文字カーソルが移動できない

  • 83151] データ入力規則リストとINDIRECT関数を併用したときにリスト項目が正常に表示されない

  • 83152] Excelインポート時にグループ化の状態が保持されない

  • 83153] CRLFコードの改行が含まれたExcelをインポートすると正常に改行されない場合がある

  • 83155] Excelからインポートした際にLOG10関数の名称が変更される

  • 82994] IRR関数の結果がExcelと異なる場合がある

  • 83156] パーセント書式が正常に表示されない

  • 83157] 負の小数の四捨五入の結果がExcelと異なる

  • 83159] 空文字を含んだ数式結果がExcelと異なる

  • 83160] パーセント書式での四捨五入が正常に表示されない